ナカノヒトby まがり株式会社
実話・実証

再生数は伸びたのに来店が増えない理由|ラーメン店の実話から

フォロワーや再生数は、来店を約束してくれません。行列のできる人気店を営んで実感した、露出と来店のあいだにある本当の分かれ目をお話しします。
最終更新:2026年8月7日 / 著者:三浦 康太郎(まがり株式会社 代表取締役)
結論(3秒でわかる)
  • 新聞も雑誌も来店には効かず、SNSだけが客を連れてきた(実体験)
  • インフルエンサーPRは30万再生を超えて初めて効く、という肌感
  • 最強の集客装置は、ファンが集まった“自分のアカウント”
  • 露出は来店に自動で化けない。だから売上から逆算して設計する
この記事の書き手と、根拠になっている実績
  • 行列のできる人気ラーメン店を自ら営み、Googleマップ経由の来店データで検証
  • フォロワー数ではなく来店・売上をKPIに置いて運用

実体験:新聞・雑誌は効かず、SNSだけが客を連れてきた

私は朝ラーメン専門店を営み、行列のできる人気店としての日々を経験しました。その現場で、露出と来店は別物だと骨身に染みて分かりました。ありがたいことに新聞や雑誌にも取り上げていただきましたが、正直に言うと、紙メディアの掲載が来店に結びついた実感はほとんどありませんでした。一方で、SNSは確実にお客様を連れてきてくれました。

この差は何なのか。長く考えて出た答えは、露出の「量」ではなく、その露出が来店したくなる状態の人にどれだけ届いたかだということです。ただ多くの人の目に触れても、その多くは自分のお客様ではありません。だから、露出の数そのものを追うのは危うい。この実感が、私が「フォロワーより売上」と言い切るようになった原点です。

今日の1手:候補のインフルエンサーは、フォロワー数ではなく“いつも動画がどれだけ再生されているか”で選び、狙う再生規模の下限ラインを先に決めておきましょう。

インフルエンサーPRには“閾値”がある(30万再生の壁)

集客のためにインフルエンサーのPR投稿もお願いしました。ここで分かったのが、効果には閾値があるということです。私の肌感では、投稿が30万再生を超えると、その後1か月はずっとオープンラッシュのように混みました。ところが、それを下回る再生数だと、来店への効果はほとんど感じられませんでした。

つまり、同じ「PRしてもらう」でも、一定のラインを超えないと来店には転じないのです。中途半端な露出をいくら積んでも、来店の波は起きにくい。この経験から学んだのは、露出は数の大小より「閾値を超えて、正しい相手に、まとまって届く」ことが重要だということです。ばらまくのではなく、効くところに集中させる。運用の設計思想は、ここから来ています。

今日の1手:直近30投稿の中で保存やプロフィール遷移が多かった1本を見つけ、その勝ちパターンを次の投稿でもう一度なぞってみましょう。

最強の集客装置は、自分のアカウントだった

もっとも安定して効いたのは、外部の露出ではなく自分のアカウントでした。ファンが集まったアカウントは、何を投稿してもお客様が来てくれる状態になります。すでにその店を好きな人、来たいと思っている人が集まっているのだから、当然です。ここが、フォロワーという数字が本当に意味を持つ瞬間です。

大切なのは、フォロワーの「数」ではなく「質」です。一万人の無関係なフォロワーより、千人の熱心なファンのほうが、はるかに来店を生みます。だから私たちは、数を追いかける運用ではなく、来店・購入につながるファンを育てる運用を設計します。自分のアカウントを、時間をかけて“効く資産”に育てること。これが、外部露出に振り回されないための王道です。

DATA|Z世代の飲食店探し
飲食店探しにSNSを使うZ世代のうち 80.8% が「SNSや動画で気になる店に出会う」と答え、Instagramのコレクションに保存する人は 71.2%、Googleマップに保存する人も 61.1% に上ります。露出はゴールではなく、まず“保存”という一歩を生めているかが来店の分かれ目です。
出典:ファストマーケティング調査(2025年1月/Z世代SNS利用者360名)
今日の1手:インサイトで「リーチ数」ではなく「保存数・プロフィールのアクセス・地図/予約リンクのタップ」を、今日から記録し始めましょう。

なぜ露出は来店に化けないのか(フォロワー≠見込み客)

ここまでの経験を整理すると、露出が来店に化けない理由は明快です。フォロワーや再生数は、見込み客とイコールではないからです。数字の裏にいるのが、来店しうる人なのか、ただ流し見しただけの人なのか。ここを問わずに数だけを追うと、指標は伸びているのに売上が動かない、というよくある状態に陥ります。

だからこそ、追うべき指標を入れ替える必要があります。何人に見られたかではなく、見た人のうち何人が保存し、プロフィールに来て、来店や購入という一歩を踏み出したか。露出の量ではなく、来店への転換を見る。この視点の転換ができると、SNSは“バズ待ち”から“売上を生む仕組み”へと変わります。

今日の1手:月の売上目標から逆算し、必要な来店数→予約/地図タップ数→保存数の順に、SNSで追うべきKPIを1枚に書き出しましょう。

だから、売上から逆算して設計する

私がラーメン店で得たこの実感が、ナカノヒトの根っこにあります。フォロワー数や再生数という追いやすい数字ではなく、売上というゴールから逆算したKPI(目標の達成度をはかる指標)で握る。露出を目的にせず、来店・購入への転換を設計する。表面の数字がどれだけ伸びても、事業の数字が動かなければ意味がない——これは理屈ではなく、現場で痛感したことです。

もし今、フォロワーや再生数は伸びているのに売上が動かないと感じているなら、それは運用の“目的”がずれているサインかもしれません。私たちは、露出の数ではなく、あなたの事業の成果から逆算して設計し直します。まずは無料で現状を診断し、どこで露出が来店に化けそこねているのかを一緒に見つけましょう。

フォロワーではなく、お客様を。

結果を出す“SNSのプロ”が、企画から分析まで一貫で運用。まずは無料で現状を診断します。

無料で相談する
今日の1手:気になる点を自己判断で止めず、無料診断で現状をプロに見てもらう予約を今日のうちに入れておきましょう。

よくある質問

Qフォロワーが多ければ集客できるのでは?
数より質です。私自身、フォロワーの多いインフルエンサーが取材・PRしても来店に必ずしも繋がりませんでした。来店を生むのは熱心なファンです。
QインフルエンサーPRはやる意味がない?
閾値を超えれば絶大です。私の経験では30万再生超で1か月混みました。中途半端な露出を数多く積むより、効くところに集中させるのが賢明です。
Q新聞・雑誌などの露出は不要ですか?
信頼づくりには役立ちますが、来店への直接効果は限定的でした。来店を狙うなら、まず自分のアカウントを効く資産に育てるのが先です。
三浦 康太郎
まがり株式会社 代表取締役 / 慶應義塾大学 環境情報学部4年

大学在学中に朝ラーメン専門店「ラーメン朝太郎」を開業。師匠直伝のブランディングと“狂える味”で話題を呼び、タウンニュース藤沢版などの地域メディアにも掲載された。この経験で培ったブランディングと話題化の設計を、SNS運用に応用している。1,500冊以上を読破し10の事業に携わり、500人超の運用者から再現性の高い人材を見抜く目と、売上から逆算する事業設計に強み。ナカノヒト(Instagram運用代行)を運営。

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