- 伸びる/伸びないの分かれ目は、投稿術より前のコンセプト設計
- 強いコンセプトは「尖り・一貫性・自分ごと」を満たす
- コンセプトが決まると、投稿の迷いが消え、発信がぶれない
- 万人向けを狙うほど、誰の心にも刺さらなくなる
- 所持金3,000円から朝ラーメン専門店を立ち上げ、行列店化。「ブランディングで99%決まる」を現場で実証
- 500人超のSNS運用者を統括し、10の事業に携わった経験から解説
なぜ投稿術より先にコンセプトなのか
SNSがうまくいかないと、多くの人は投稿の技術——見出しの付け方や編集のテクニック——を磨こうとします。もちろん大事ですが、その前に決めるべきものがあります。コンセプトです。この店・このブランドは、誰に、何を約束する存在なのか。ここが定まっていないアカウントは、どれだけ投稿がうまくても、見る人の記憶に残りません。
私は所持金わずか3,000円から飲食店を立ち上げ、「狂える味」というコンセプトで話題をつくり、地域メディアにも取り上げられました。振り返って確信するのは、話題になったのは投稿がうまかったからではなく、コンセプトが尖っていたからだということです。コンセプトが強ければ、発信は自然と力を持ちます。順番を間違えないことが何より大切です。
「狂える味」はどう生まれたか
「狂える味」というコンセプトは、万人に好かれる無難な味を目指すのをやめた瞬間に生まれました。師匠から学んだのは、全員に八十点で好かれるより、一部の人が「狂ったように通いたくなる」百二十点をつくれ、という考え方です。尖らせることは、一部の人に刺さらないことを引き受けることでもありますが、その代わり、刺さった人は熱狂的なファンになります。
この考え方は、SNSアカウントの設計にそのまま当てはまります。誰にでも当たり障りのない発信は、誰の心にも残りません。逆に、届けたい人をはっきり定め、その人にとっての百二十点を狙うと、強い共感が生まれ、その熱がフォロワーを超えて広がっていきます。コンセプトとは、この「誰に、何で狂ってもらうか」を言葉にしたものです。
コンセプトの作り方(尖り・一貫性・自分ごと)
強いコンセプトには三つの要素があります。一つ目は尖り。万人ではなく、特定の誰かに深く刺さる一点を持つこと。二つ目は一貫性。その一点を、投稿でもプロフィールでも接客でも、ぶれずに貫くこと。バラバラだと、せっかくの尖りがぼやけてしまいます。
三つ目は自分ごと。作り手が心から信じ、語れるものであること。借り物のコンセプトは続きませんし、熱も宿りません。この三つを満たす一文を見つけるまで、問い続けます。「うちは、誰の、どんな気持ちに、何を約束するのか」。この問いに自分の言葉で答えられたとき、コンセプトは完成に近づきます。私たちは、この言語化を一緒に進めます。
発信への落とし込み方
コンセプトは、掲げただけでは意味がありません。日々の発信に落とし込んで初めて力を持ちます。やり方はシンプルで、すべての投稿をコンセプトに照らして判断すること。「この投稿は、うちのコンセプトを体現しているか」を問い、外れているものは載せない。この一本の軸があるだけで、投稿の迷いが消え、アカウント全体に統一感が生まれます。
プロフィール文、ハイライトの構成、リールのテーマ、キャプションのトーン。これらすべてを、コンセプトという一つの旗のもとに揃えていきます。すると、初めて訪れた人にも「この人たちは何者で、何を大事にしているのか」が一瞬で伝わります。コンセプトが背骨として通ったアカウントは、投稿の一本一本が積み重なって、揺るがない世界観をつくり上げていきます。
コンセプト設計でやりがちな失敗
最後に、よくある失敗を挙げておきます。最も多いのは、万人に好かれようとして、尖りを削ってしまうことです。ターゲットを広げるほど、メッセージは薄まり、結局誰の心にも残りません。怖くても、届けたい人を絞り込む勇気が必要です。次に多いのは、かっこいい言葉を並べただけで、中身が伴っていないケース。言葉が実態とずれていると、見る人はすぐに見抜きます。
もう一つは、途中でぶれてしまうこと。反応が薄いと不安になって方針を変えたくなりますが、コンセプトは積み重ねてこそ効いてきます。短期の数字に一喜一憂して軸を変えると、これまでの蓄積が無駄になります。尖らせ、貫き、信じ続ける。この三つを支えるのが、私たちのようなパートナーの役割です。コンセプトから一緒に考えたい方は、ぜひ一度ご相談ください。